【規模別に解説】倉庫の建築費はいくらかかる?|坪単価・構造・用途別の目安

倉庫建設を検討する際、多くの企業担当者が最も気にされるのが「建築費」です。
しかし、倉庫の建築費は規模・構造・用途・仕様レベルによって大きく異なります。

本記事では、「倉庫の規模別建築費の目安」や「坪単価の相場」「コストに影響する要因」についてわかりやすく解説いたします。
初めて倉庫建設を計画する方にも参考になる内容です。

■ 倉庫の規模別|建築費目安と坪単価

倉庫建築費は一般的に「坪単価」で計算されます。以下は構造と規模による概算です。

倉庫規模延床面積(目安)坪単価(税別)総建築費の目安
小規模倉庫約100~300㎡(30〜90坪)約15万~25万円約450万~2,200万円
中規模倉庫約300~1,000㎡(90〜300坪)約14万~22万円約1,300万~6,600万円
大規模倉庫1,000㎡以上(300坪〜)約12万~20万円7,000万円〜数億円

※鉄骨造・標準仕様での目安。冷蔵倉庫や自動倉庫は別途加算あり。

■ 構造による坪単価の違い

倉庫の構造は主に以下の3種類に分かれます。

① 軽量鉄骨造(S造軽量)
  • 坪単価:約12〜20万円

  • 比較的安価で建設可能。短工期。主に小型倉庫や仮設倉庫に採用。

② 鉄骨造(S造重量)
  • 坪単価:約15〜25万円

  • 一般的な中~大規模倉庫で採用。耐久性・拡張性に優れる。

③ RC造(鉄筋コンクリート造)
  • 坪単価:約25〜40万円以上

  • 防火性・遮音性に優れ、都市型や多層倉庫向け。

■ 用途別の特殊コスト要因

用途特殊費用例
冷蔵・冷凍倉庫断熱パネル、冷媒配管、冷凍機設置(+10〜30%)
危険物倉庫防爆仕様、防火区画、消防対応(+10〜50%)
自動倉庫自動ラック、制御盤、WMS連携などの機器費(+数千万円)
ZEB Ready倉庫高断熱仕様、LED照明、省エネ設備(+5〜15%)

■ 建設費に影響するその他の要因

  • 地盤改良工事の有無(地耐力不足の土地では+数百万〜数千万円)

  • 上下水・電力などインフラ整備費

  • 敷地形状・建築条件(傾斜地、狭小地など)

  • 補助金の有無(ZEBや省エネ設備導入で減額可能)

  • 物流動線やトラックヤードの面積設計

■ 実際の見積は「要望整理+現地確認」がカギ

規模・構造の違いはもちろん、倉庫に何を保管するか、どのような温度帯・作業内容かによっても建築費は変動します。

例えば:

  • 「安価でも良いから短納期で建てたい」

  • 「10年先の拡張も見据えたい」

  • 「ZEB ReadyやBCP対応を考慮したい」

といった事業計画に応じた提案が重要になります。

坪単価だけでなく“目的別コスト最適化”を

倉庫建設は一見シンプルなようで、実は多くの設計・運用条件が絡むプロジェクトです。
単なる“坪単価の比較”ではなく、自社に最適なコストバランスと将来的な活用性を見据えた判断が求められます。

当社では、規模別・用途別の建築費シミュレーション、設計プランの提案、補助金活用まで一貫対応いたします。
倉庫の新築や建て替えをお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。