【東京23区で倉庫を建てるには?】用途地域と容積率の壁とは

東京都心部、特に東京23区での倉庫建設を検討する企業は少なくありません。
EC市場の拡大や即日配送ニーズの高まりにより、「都市型倉庫」や「ラストワンマイル拠点」の需要が急増しているからです。
しかし、23区内で倉庫を新築・増築する場合には、都市計画法・建築基準法による厳しい制約が立ちはだかります。
本記事では、倉庫用途における用途地域・容積率の制限と、それをどう乗り越えるかについて解説します。
■ 23区内での倉庫建設は「可能だが条件付き」
東京23区は、商業地や住宅地が密集しており、倉庫用途に適した土地は非常に限られています。
それでも、以下のような場所では一部倉庫建設が可能です。
城東・湾岸エリア(江東区、品川区、大田区など)
準工業地域や工業地域が点在する地域(足立区、葛飾区など)
市街化調整区域や再開発エリアでの事業用地
ポイントは、**「用途地域の制限」と「容積率の制限」**をクリアすることです。
■ 用途地域ごとの倉庫建設の可否
日本の都市計画では、土地は13の「用途地域」に区分され、それぞれ建てられる建築物が法律で定められています。
| 用途地域 | 倉庫建設 | 特徴 |
|---|---|---|
| 工業地域 | ◎(自由) | ほぼ制限なし、大規模建築可能 |
| 準工業地域 | ◯(条件付き) | 居住系との調和が必要 |
| 商業地域 | △(制限あり) | 原則不可、用途変更で可 |
| 近隣商業地域 | × | 倉庫は原則不可 |
| 第一種住居地域 | × | 完全不可 |
✅ 特に東京23区では、準工業地域の狭さと住居系地域の多さが大きなハードルとなります。
■ 容積率の壁とは?
容積率とは、敷地面積に対する建物の延床面積の比率のこと。
倉庫建設を計画する際には、「高い容積率の土地」でなければ必要な延床が確保できません。
例)100坪の土地で容積率200% → 最大延床は200坪
例)3000㎡の倉庫を建てたい → 容積率300% × 1000㎡以上の土地が必要
しかし23区では、
容積率:150〜300%が主流
住居系地域:容積率160%前後が多い
産業系用地:再開発中 or 土地高騰中
このため、「土地は見つかっても延床が足りない」という課題が発生しがちです。
■ 都市型倉庫の建設ポイント
① 多層階化(2〜4階建て)の検討
限られた敷地でも延床を確保するため、エレベーター・垂直搬送機を活用した多層倉庫が主流です。
とくに**自動倉庫(AGV・シャトルラック等)**との組み合わせで作業効率も確保できます。
② 用途変更による建築確認の工夫
元商業ビルや空きオフィスを倉庫用途に用途変更+改修するケースも増えています。
建築基準法や消防法上の対応が必要ですが、新築よりコストを抑えられる可能性も。
③ 周辺住民との調整(騒音・車両動線)
23区内では住居との距離が近いため、騒音・振動・搬入搬出車両の動線設計も必須です。
事前の自治体協議や説明会が必要になる場合もあります。
23区での倉庫建設は「都市設計+法令対策」が鍵
東京23区で倉庫を建てるには、
適切な用途地域の選定
必要な延床を確保できる容積率
建築法規・消防法の適合確認
が重要です。
当社では、都市型倉庫に特化した
土地選定アドバイス
設計計画支援
建築確認対応(用途変更含む)
工事マネジメント
までトータルでサポートしています。
「23区内に自社倉庫を持ちたい」「都市型倉庫の事例が知りたい」など、ぜひご相談ください。
まとめ
倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


