【2階建て倉庫の構造選定】S造とRC造どっちが最適?コスト・用途・法規から比較解説

近年、都市部や限られた敷地内での倉庫建設において、2階建ての計画が増加しています。
一方で、**構造の選定(S造=鉄骨造、RC造=鉄筋コンクリート造)**に頭を悩ませる企業も少なくありません。
2階建て倉庫は、構造選定によって建設コスト・施工期間・耐震性・法令対応に大きな違いが生まれるため、慎重な検討が必要です。
本記事では、S造とRC造の比較を軸に、2階建て倉庫の構造選定ポイントを解説します。
■ S造(鉄骨造)の特徴|軽量×短工期×汎用性
✅ メリット
軽量かつ柔軟な構造で、スパンの広い設計が可能
施工スピードが早く、工期短縮が見込める
柱や梁が細く、倉庫内スペースの有効活用がしやすい
屋根形状や荷重対応のアレンジがしやすく、カスタマイズ性が高い
🚧 デメリット
遮音・断熱性はRCに劣るため、用途によっては補強が必要
耐火性能を満たすには耐火被覆材の追加施工が必要
振動や音の伝播に注意が必要(2階バースなどでは設計配慮)
📌 向いている用途
一般的な物流倉庫
EC用マルチテナント倉庫
1階荷受・2階保管型倉庫
クレーン・自動搬送設備の導入予定がある場合
■ RC造(鉄筋コンクリート造)の特徴|耐震・耐火×重荷重対応
✅ メリット
耐火・耐震性に優れ、BCP対策が強化できる
重荷重対応・高断熱性が必要な用途にも最適
中性化・腐食にも強く、長寿命な建物を計画できる
2階に高負荷機器やAGV走行レーンを設置したい場合に安心
🚧 デメリット
S造と比べて施工期間が長く、コストが高くなりやすい
柱・梁が太くなりやすく、レイアウト自由度がやや下がる
湿式工法が多く、季節や天候の影響を受けやすい
📌 向いている用途
医薬品・化学製品などのBCP対象倉庫
AGV・WMSを前提とした高機能型物流倉庫
長期間使用を見据えた高耐久倉庫
高さ制限があり、構造体強度を活かした設計をしたい場合
■ 構造別の比較表(2階建て倉庫)
| 比較項目 | S造(鉄骨造) | RC造(鉄筋コンクリート造) |
|---|---|---|
| 建設コスト | ◎(安い) | △(高め) |
| 工期 | ◎(短い) | △(長い) |
| 耐火性 | △(追加被覆要) | ◎(構造体自体が耐火) |
| 耐震性 | ○(補強次第) | ◎(優れた耐震性) |
| 重量物対応 | ○ | ◎ |
| 将来の増築 | ◎(対応しやすい) | △(構造制限あり) |
| 法規対応 | ○ | ◎(特殊用途向き) |
■ 選定時のチェックリスト
倉庫の用途と保管物の性質は?
例:医薬品・化粧品ならRC造が優位、一般貨物ならS造でも可2階に荷役や設備導入の予定は?
→ 高荷重対応が必要ならRC造を検討予算・スケジュールの制約は?
→ 初期費用・工期を抑えたいならS造が有利地域の法令・用途地域の制限は?
→ 防火地域・準防火地域ではRC造が標準となることも
2階建て倉庫は「用途」と「耐久性」で構造を選ぶ
2階建て倉庫は、限られた敷地を最大限活用するソリューションである一方、
構造選定を誤ると、施工後の増改築や法対応に大きな影響が出ます。
短工期・コスト重視 → S造
BCP・高耐久・法規重視 → RC造
当社では、設計段階での構造比較・概算費用試算・法規チェックをワンストップで対応しています。
「どちらを選ぶべきか分からない」「将来の増築も見据えたい」などのご相談もお気軽にどうぞ。
まとめ
倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


