小規模倉庫で保管できる物とは?|延床300㎡以下の有効活用と設計の工夫

「土地に余裕がない」「大規模な物流施設は必要ない」
このような理由から、延床300㎡以下の小規模倉庫を選ぶ企業が増えています。
しかし、「本当に使い物になるのか?」「何をどれくらい保管できるのか?」という不安の声も少なくありません。

本記事では、小規模倉庫で保管できる物の種類や数量、空間を有効活用するための設計ポイントについて詳しく解説します。

■ 延床300㎡以下の倉庫ってどれくらいの大きさ?

延床300㎡とは、坪数にすると**約90坪(≒約9m×33m)**程度。
実際の建物の大きさとしては、下記のようなイメージになります。

延床面積イメージ保管可能パレット数(目安)
約100㎡小型テナント倉庫20〜30パレット程度
約200㎡一般事業者の倉庫・資材置き場40〜60パレット程度
約300㎡軽作業+在庫保管も可能な中規模倉庫80〜100パレット程度

※上記は天井高4.5m以上・パレットラック2〜3段設置を前提とした目安です。

■ 小規模倉庫で保管できる物の例

● 常温保管品
  • 加工食品(賞味期限の長いもの)

  • 飲料・酒類・調味料など

  • 雑貨・日用品・販促物

→ 保健所対応やHACCP対応が不要な場合、比較的手軽に保管可能。

● 工業製品・部品
  • 金属部品、建築資材、機械パーツ

  • 電気配線材、工具、補修用パーツ

→ 湿気に注意し、換気・防湿設計を取り入れると良い。

● 文書・書類
  • 契約書、経理伝票、顧客台帳などの長期保管

  • 保管義務のある公的文書やアーカイブ資料

→ 長期保存を見越し、防虫・断熱性に配慮した構造が必要。

● 季節商品・展示備品
  • イベント備品、キャンペーン什器、POP・のぼり等

  • 季節家電(扇風機・ストーブなど)、農機具など

→ 回転頻度の少ない物は、奥や高所に配置すると効率的。

■ 小規模でも“倉庫として使いやすくする”設計の工夫

小規模倉庫は床面積が限られている分、**「高さ」と「動線設計」**が重要なポイントになります。

✔ 高さを活かしたラック設計
  • 天井高4.5m以上確保 → 2段・3段パレットラック導入

  • 必要に応じて中2階(メザニン)も検討

✔ 搬入・出荷の効率化
  • トラックバースを1台分でも確保

  • 庫内レイアウトは「L字動線」または「直線動線」で無駄なく

✔ 雨水・湿気対策
  • 外構はアスファルト舗装+排水計画

  • 壁断熱(ウレタン吹付 or サンドイッチパネル)で内部結露防止

■ 小規模だからこそコスト面でも有利

300㎡以下の倉庫は、下記のようなコスト・法規制面のメリットがあります。

  • 建築確認申請の簡略化(条件により不要なケースも)

  • 消防法の規制対象範囲が小さく、スプリンクラーなどが不要な場合も

  • 建設費は坪あたり30〜45万円前後(構造・仕様による)で比較的安価

→ トータルコストを抑えつつ、自社専用倉庫として柔軟な運用が可能です。

「小さい倉庫でも十分使える」が実際の声

実際に300㎡未満の倉庫を導入した企業からは、

  • 「外部倉庫よりも小回りが利く」

  • 「保管物を自社のタイミングで動かせるのが強み」

  • 「レイアウトを工夫すれば想像以上に入る」

といった前向きな評価が多数あります。

小規模だからこそ、用途に合った設計・保管計画が鍵
建設マネジメント会社の立場から見ても、
**「無駄のない倉庫をつくるには、最初の要件整理が何より重要」**と感じます。

まとめ

倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。