【比較完全版】倉庫は新築か?それとも改修か?最適解をコスト・工期・性能で徹底診断

「最短で稼働させたい」「将来の自動化も見据えたい」——
その答え、新築改修で大きく変わります。

本記事では、コスト(坪単価)・工期・耐震/省エネ・自動化適性・立地の5軸で、新築と改修を実務目線で比較。最後に“迷わない”ための判定フレームも用意しました。

1. まず押さえる「相場感」:コスト&工期の基準値

項目新築(一般的な常温・S造)改修(用途変更/内装・設備更新中心)
建設コスト目安約30〜50万円/坪(仕様で±)
*冷蔵・自動化対応:50〜90万円/坪
**新築の30〜70%**が目安
(耐震補強・断熱強化・床改良で増減)
工期目安10〜14ヶ月(計画〜稼働)
*許認可・造成含む
2〜6ヶ月(改修範囲に依存)
自動化適性◎(天井高・柱スパン・床荷重を最適設計)△〜○(柱・天井高・床荷重に制約)
省エネ・ZEB対応◎(断熱・創エネ設計が容易)△〜○(外皮性能の底上げはコスト増)
BCP/耐震◎(最新基準で最適化)△〜○(補強の可否は既存の状態次第)

例:延床2,000㎡(約600坪)・S造・常温の場合
新築:600坪 × 40万円 ≒ 約2.4億円(+造成/外構/搬送設備)
改修:新築の30〜70% → 約7,000万〜1.7億円目安

2. 新築のメリット/デメリット(実務要点)

✅ メリット
  • レイアウトの自由度MAX:AS/RS・AGV・高層ラックに最適化

  • 最新の耐震/省エネ/消防をフル実装(ZEB・CASBEE対策も容易)

  • 拠点最適化:ラストワンマイル/幹線アクセス重視で立地選定可

❌ デメリット
  • 初期投資が最大:土地取得・造成・外構で膨らみやすい

  • 稼働まで長期:許認可〜施工で1年級の計画が必要

3. 改修のメリット/デメリット(実務要点)

✅ メリット
  • 投資圧縮:新築の3〜7割で機能更新が可能

  • 短工期:数ヶ月で稼働再開、機会損失を最小化

  • 好立地の継続活用:既存拠点の“価値”を維持

❌ デメリット
  • 構造制約:柱スパン/天井高/床荷重が自動化の壁に

  • 耐震・外皮の限界:補強コストが膨らむケースあり

  • 将来拡張の難易度:大幅な仕様変更に不向き

4. 判断フレーム:5分で結論が見える「8項目スコア」

各項目で当てはまる方に○を。

  • 物流戦略:高頻度・高密度配送で自動化前提新築○ / 既存の延命で十分 → 改修○

  • 立地価値:現拠点が幹線・人材確保で有利 → 改修○

  • 天井高/柱スパンH>8m、スパン大が必要 → 新築○

  • 床荷重2.5t/m²以上が必須 → 新築○(改修の床補強は高額)

  • 省エネ/BCPZEB・創エネ・耐震最適化を強く求める → 新築○

  • 工期6ヶ月以内に立ち上げたい → 改修○

  • 資金:初期投資に余力 → 新築○ / 圧縮したい → 改修○

  • 将来拡張5年内に増築・仕様変更予定 → 新築○

○が多い方が貴社の最適解。
僅差なら、**“今のKPI”に直結する軸(工期 or 自動化 or 立地)**の重みで最終判断を。

5. ケース別の最適解(よくあるシナリオ)

  • EC成長でピッキング自動化を全面導入
     → 新築(天井高・動線・電源/通信を一体設計。将来拡張を前提に)

  • 既存拠点が好立地・短期で能力増強
     → 改修(ラック最適化+WMS導入+部分自動化、床補強は最小限)

  • 冷凍/定温ゾーンを後付けしたい
     → 改修(断熱パネル/空調更新でゾーニング。外皮性能の改善はROI試算を)

6. 見落とし厳禁:法規・技術チェックリスト

  • 用途地域/建ぺい率/容積率(新築・増築では必須確認)

  • 建築確認/用途変更(面積1/10超の用途変更は原則確認申請)

  • 消防/危険物/冷凍設備(事前協議で手戻り回避)

  • 床荷重/地耐力(自動化・高密度保管のボトルネック)

  • 断熱/換気/照明(省エネ法・ZEB補助の適合可否)

7. 予算とROIを最大化するCM(コンストラクション・マネジメント)

  • VE提案:過剰仕様を削ぎ落とし“効く投資”に集中

  • 相見積の設計:同条件で比較できる発注図書を整備

  • 工程干渉の解消:改修中の操業維持/段階切替を設計

  • 補助金活用:ZEB/省エネ/非住宅木造 等の適用可否を初期判定

8. FAQ(よくある質問)

Q. 改修でAS/RSやAGVは入れられますか?
A. 天井高・柱スパン・床荷重が要件を満たせば可能。満たせない場合は**部分自動化(シャトル・GTP)**で効果を出す設計を推奨。

Q. 新築と改修の境目は?
A. 床・梁・柱に大規模介入が必要、外皮性能を根本から上げたい、5年内の大幅拡張が前提なら新築が有利。

Q. 改修の工期短縮のコツは?
A. 夜間/休日工事の計画、仮設導線の確保、段階切替(エリア分割)、長納期設備の前倒し発注。

“いま必要な成果”で選ぶ

  • 自動化・省エネ・拡張性を最大化 ⇒ 新築

  • 短期立上げ・投資圧縮・現拠点活用改修
    迷うときは、KPIへの寄与が最大の軸(工期/自動化/立地)に重みを置いて判定を。

Wareriseは、要件整理からROI試算、VE、補助金適合性、発注・工程管理までCM方式で一貫支援します。

「まずは概算とスケジュール感だけ知りたい」—そんな初回相談も大歓迎です。

まとめ

倉庫の新築か改修かの選択は、単なるコスト比較ではなく、長期的な事業戦略や物流の効率性を考慮することが重要です。どちらが最適かをしっかりと検討し、事業に合った最適な倉庫計画を立てましょう!弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。