倉庫が建てられる地域とは?用途地域ごとの特徴と注意点を解説【建設マネジメント視点】

物流の拠点として重要な役割を担う倉庫。近年ではEC市場の拡大や、BCP対策、サプライチェーンの再構築に伴い、新たに倉庫建設を検討する企業が増えています。
しかし、「そもそもこの土地に倉庫は建てられるのか?」という根本的な疑問を抱える担当者も少なくありません。
日本では都市計画法に基づき、土地は「用途地域」に分類されており、それぞれの地域で建てられる建物が明確に制限されています。
この記事では、倉庫の建設が可能な用途地域とその特徴、選定時の注意点について、建設マネジメント(CM)会社の視点から解説します。
倉庫が建てられる用途地域の種類
用途地域は全部で13種類ありますが、倉庫の建設が可能なのは主に以下の4つです。
工業地域での倉庫建設
特徴:騒音・振動・排気などの発生が想定される施設も許容される地域
建てられる施設例:製造工場、大型物流倉庫、危険物倉庫
メリット:最も自由度が高く、面積の大きな倉庫でも対応可能
注意点:インフラや道路整備が不十分な場合もある
準工業地域での倉庫建設
特徴:住宅との共存を前提に軽工業や物流施設が建てられる地域
建てられる施設例:中小規模の倉庫、配送センターなど
メリット:利便性が高く、雇用確保にも有利
注意点:近隣住民への配慮が必要。大型トラックの通行制限があるケースも
無指定地域(用途地域外)での倉庫建設
特徴:用途地域が指定されていない、主に郊外や地方の土地
建てられる施設例:大型倉庫、一時保管施設など(開発許可が必要)
メリット:土地が安価で取得しやすく、設計の自由度が高い
注意点:建築許可やインフラ整備に時間とコストがかかることも
市街化調整区域での倉庫建設
特徴:原則として開発を制限する地域(市街地の拡大を抑制)
建てられる施設例:農業関連倉庫、一定条件を満たす物流倉庫
メリット:立地によっては広大な土地を確保できる
注意点:開発許可が必要かつハードルが非常に高い
建設マネジメント会社が見る土地選定のポイント
● 許認可取得の可否
土地に建物を建てるには、建築確認申請や開発許可申請が必要です。特に市街化調整区域や無指定地域では、これらの審査が厳格であり、事前調査が不可欠です。
● 物流効率の観点
倉庫は「拠点」です。高速道路や主要幹線道路、港湾・鉄道とのアクセス性が物流コストに直結します。表面的な土地価格だけで判断せず、トータルでの収益性を見極める必要があります。
● 増築・再利用の可能性
倉庫の将来的な拡張やリノベーションを見越した土地選びも重要です。建蔽率・容積率、接道状況などの法的条件も忘れずにチェックしましょう。
💡 よくある質問(FAQ)
Q:住宅地に近い土地でも倉庫は建てられる?
A:用途地域が「準工業地域」であれば可能です。ただし騒音・振動・交通量への配慮が必要になります。
Q:工業地域の土地なら必ず倉庫は建てられる?
A:原則可能ですが、地盤条件や周辺の建築協定によって制限される場合があります。現地調査は必須です。
Q:市街化調整区域で倉庫を建てるには?
A:開発許可が必要で、農業関連施設や物流拠点として特別に認められるケースに限られます。自治体との事前協議が不可欠です。
Q:用途地域の確認はどこでできる?
A:自治体の都市計画図やオンラインの用途地域マップで確認可能です。建設前に必ず調べておきましょう。
Q:許認可が下りない主な理由は?
A:接道条件の不備、地盤不良、用途外利用などが典型例です。早期の専門家相談がリスク回避につながります。
用途地域選定は倉庫建設成功の第一歩
倉庫建設において「どこに建てるか」=土地の用途地域の確認は最重要事項です。
地域ごとの特徴を理解し、物流効率・将来性・許認可の可否を踏まえて選定することで、事業の成功確率は大きく高まります。
私たち建設マネジメント会社(CM)は、土地条件の確認から事業計画とのマッチング、申請支援まで一貫してサポート可能です。
倉庫建設をご検討の方はぜひご相談ください。
📌 倉庫建設を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
物流拠点の成功は、正しい土地選びから始まります。
まとめ
倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


