EC物流の自動化が進む今、倉庫建設で検討すべき設備とは|設計段階から考えるDX対応倉庫の要件

ネット通販市場の成長に伴い、EC物流における自動化のニーズが急速に高まっています。
特にラストワンマイル配送の迅速化や人手不足への対応として、物流拠点そのものに高度な設備導入が求められる時代となりました。
この記事では、EC物流を担う倉庫の建設において、設計段階から検討すべき設備や導入ポイントを解説します。
■ EC物流における自動化とは?
従来型の物流は人手に依存した作業が多く、
ピッキングミス
出荷遅延
労働力確保の困難
といった課題を抱えていました。
それに対し、EC物流の自動化とは以下のような技術を導入し、生産性と正確性を高めることを指します。
✅ 自動棚搬送ロボット(GTP型)
✅ 自動仕分け機(ソーター)
✅ オートラベラー・自動封函機
✅ WMS(倉庫管理システム)と設備連動
→ これらの導入を前提にすると、倉庫建設段階からレイアウト・床荷重・電源容量などを意識する必要があります。
■ 倉庫建設時に検討すべき自動化設備と建築要件
EC物流を想定した倉庫を建てるなら、次の設備を念頭に計画・設計段階から準備することが重要です。
① 自動搬送ロボット(AGV/AMR)
倉庫内を自由に移動し、商品棚を作業者の元へ運ぶ搬送ロボット
【必要条件】
・平滑な床仕上げ(コンクリート仕上+防塵処理)
・耐荷重性能:約1.5t/㎡以上推奨
・走行エリアの障害物制限(柱・ラックの配置)
② ソーター/自動仕分けライン
SKU数が多いEC物流では、仕分け作業の自動化がコスト削減の鍵
【必要条件】
・直線距離10〜30mのスペース確保
・製品ごとの流通動線を分けた設計
・ベルト搬送用の埋設ピット or 高床構造
③ 自動包装・ラベリング機
オーダーに応じて自動で商品の包装・ラベル貼付・封函を行う設備
【必要条件】
・作業ライン近傍に電源・エアー供給
・WMS連携を前提としたネットワークインフラの敷設
④ WMS(倉庫管理システム)と連動した設備配置
デジタルピッキングシステムや音声指示端末との連携設計
【必要条件】
・通信ネットワーク(Wi-Fi/有線LAN)の全館整備
・WMSラック割り当てに応じたゾーニング設計
⑤ 自動倉庫(AS/RS)
高層ラック+スタッカークレーンを用いた本格的な自動保管設備
【必要条件】
・建屋高さ10m以上/天井クレーン・搬送レーン設計
・免震構造やラック基礎の剛性確保
・消防法への対応(スプリンクラー・火災探知機)
■ 設計段階からの「自動化前提の箱づくり」が重要
自動化設備は**後付けでは導入しにくい(制約が多い)**ため、
建築構造
動線設計
電源容量(分電盤・UPS)
通信インフラ
など、建設段階から「自動化ありき」で設計することが、長期的なコスト削減と柔軟な運用につながります。
自動化が進むEC時代の倉庫建設とは?
EC物流に対応した倉庫は、単なる「モノを保管する場所」から
→ 「注文処理と出荷を効率化する“物流処理センター”」へと進化しています。自動化対応には、**レイアウト・基礎設計・設備スペース・法規対応(消防・電力)**すべてを網羅的に考慮する必要があります。
私たちのような建設マネジメント会社では、
✅ EC物流の実情に即した設備選定
✅ 建築構造・電源設計の最適化
✅ 中立的な立場でのコスト比較と導入支援
など、企画初期から実現まで一貫してサポート可能です。
まとめ
倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


