【温度・湿度が命】コンタクトレンズの保管に適した倉庫設計とは?

コンタクトレンズは、直接目に装着される高度管理医療機器に該当し、
その保管環境には厳格な温度・湿度の管理が求められます。
とくにワンデーや2ウィークなどの使い捨てソフトレンズは、
水分を含んだ状態で密封されており、高温多湿や極端な低温、紫外線などの影響を受けやすいという特性があります。そのため、製造・流通・販売を担う事業者にとっては、
コンタクトレンズを適切に保管・ピッキング・出荷できる倉庫の整備が極めて重要です。
本記事では、温度管理倉庫の設計マネジメントに特化した弊社の視点から、
コンタクトレンズに適した倉庫設計の基本を解説します。
■ 保管に必要な温湿度条件とは?
コンタクトレンズは、その素材や製法により異なりますが、
一般的にメーカーが指定する保管環境条件は以下の通りです:
温度:15〜25℃(推奨20℃前後)
湿度:40〜60%
直射日光・蛍光灯を避けること(紫外線対策)
強い磁気や電波を避けること
これらの条件を倉庫全体で安定して保つためには、建物そのものの構造設計+設備選定+動線設計が鍵となります。
■ 倉庫設計で押さえるべき4つのポイント
① 高断熱・遮熱構造
屋根・外壁にはウレタン充填サンドイッチパネルや高性能断熱スレートを採用
外気温の影響を最小限に抑え、冷暖房効率を高めることで空調コストも削減可能
南面開口部には庇や遮光フィルムを設け、紫外線対策を強化
② 精密空調・ゾーン管理
各ゾーンごとにパッケージ型空調機を配置し、局所制御による省エネ運転が可能
天井高・ラック配置を考慮した冷暖気の循環設計が重要
夏季・冬季ともに温度ムラを作らない空気の流れをシミュレーション段階から検討
③ 気密性の高いシャッター設計
出入口には高速シートシャッター+エアカーテンの組み合わせが有効
荷捌きスペースには**前室(エアロック)**を設け、外気侵入を二重に防止
シャッターの開閉頻度・開口サイズに応じて自動制御連動も導入可能
④ クリーン化・防塵対応
床面には**防塵塗装(エポキシ樹脂)**を施し、静電気防止・ホコリ対策を強化
パレット搬入ルートと作業動線を分離し、清潔エリアと共用エリアの区分けを行う
GMP倉庫レベルを目指す場合は、HEPAフィルター付き空調設備・陽圧管理も必要
■ 在庫精度と出荷効率を高めるWMS連携・自動化
コンタクトレンズの流通は、全国への小口出荷+ロット・期限管理が求められるため、
WMS(倉庫管理システム)と連動したピッキング・仕分けの自動化が非常に有効です。
導入事例では以下のような設備が活用されています:
WMSによるロット・期限・SKUの一括管理
AGV(無人搬送車)によるケース単位の棚間搬送
シャトルラック・パレットシャトルによる高密度保管と自動出庫
倉庫内の空調制御と連動させることで、商品品質を維持しながら省人化も実現可能です。
■ 法規・指導機関への対応も万全に
コンタクトレンズは医療機器のため、以下のような制度・監査への対応が求められます:
高度管理医療機器としての保管体制記録の整備(GMP準拠)
薬機法・都道府県の薬事監査対応
温湿度記録装置・アラート装置の設置義務(特に製造業・卸売業の場合)
そのため、設計段階から医療系倉庫の法規制を熟知した設計者・施工者との連携が必須です。
コンタクトレンズ倉庫は“医療系”+“EC対応”のハイブリッド空間
コンタクトレンズの保管には、
医療機器レベルの品質管理と、EC物流のスピード・精度・柔軟性の両立が求められます。
高断熱・気密性 → 品質維持
精密空調・ゾーン制御 → エネルギー効率
自動化設備 → 出荷精度・省人化
GMP相当の設計 → 将来の法規対応も安心
弊社では、医薬品・化粧品・医療機器など高付加価値商品の物流倉庫建設を多数手がけており、
初期構想から設計・施工・BCP・補助金相談まで一気通貫でサポートしています。
コンタクトレンズの保管倉庫をご検討中の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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