自動倉庫の建設費はいくらかかる?|構造・規模別の費用感とコスト計画の考え方

自動倉庫の建設を計画する際、「いくらくらいかかるのか?」という建設費の目安を知りたいというご相談を多くいただきます。
一見すると「高そう」「導入コストが不透明」と感じられる自動倉庫ですが、建設専門のマネジメント会社の視点から見れば、構成要素と設計条件を整理することで、比較的早期に費用イメージを固めることができます。

本記事では、建物本体(建築)+自動化対応設計+法令対策を含めた、自動倉庫の建設費の目安と構成要素について解説します。

■ 自動倉庫建設費の内訳とは?

通常の倉庫建設と異なり、自動倉庫の建設費には以下のような追加要素が含まれます。

区分内容特徴
建築本体鉄骨構造・床スラブ・屋根・外壁高さや床荷重対応により割高傾向
自動化対応構造高さ(10m~20m)、耐荷重床、梁スパンラック・クレーンの寸法を事前に反映
インフラ対応電源容量・制御配線・空調・消防対応スプリンクラー・排煙設備の追加も必要
地盤・基礎地盤調査・杭基礎・沈下対策高荷重に備えた補強設計が必須
建築確認・法規対応高さ制限、用途地域、消防法との整合事前協議・申請費用が発生

これらを総合すると、自動倉庫の建設費は一般的な倉庫の1.5~2倍程度になる傾向があります。

■ 建設費の目安【規模別】

建築規模建物構造建設費の目安(税別)
~500㎡(小型)軽量鉄骨造・平屋約5,000万~1億円
~1,000㎡(中型)鉄骨造・2層構造・シャトル型約1.5億~3億円
~3,000㎡以上(大型)高層倉庫・スタッカークレーン対応約4億~7億円以上

※自動化設備本体(ラック・クレーン等)は別途。
※冷蔵・冷凍対応の場合はさらに+20〜30%前後のコスト増。

■ 建設費に影響する主な要素

  • 倉庫の高さと構造形式
     → 10mを超える高層倉庫の場合、柱・梁・基礎の強化が必要となり、鉄骨量が増加。

  • 床荷重の強度
     → 通常の荷捌き倉庫と異なり、自動ラックが設置される箇所は「1㎡あたり3t以上」の設計となることも。

  • 地盤条件と基礎工法
     → 軟弱地盤では杭基礎や改良工事が必須となり、坪単価が1.5倍以上に跳ね上がるケースも。

  • 防火・避難・排煙設備
     → 消防法によりスプリンクラーや排煙機・防火区画の追加が必要になるため、建築費の10〜15%を占めることも。

  • 電気・空調・動力配線
     → 自動設備の種類・数によって、動力電源の増設や制御盤設置が必要。

■ 坪単価の目安(自動倉庫対応)

倉庫タイプ坪単価の目安(税別)
一般倉庫(平屋)約25〜35万円/坪
自動倉庫(シャトル型)約40〜50万円/坪
自動倉庫(スタッカークレーン型)約60〜80万円/坪

※上記は建築本体+自動化対応インフラを含んだ価格帯です。
※設備機器代・WMS等は別途発生。

■ コスト調整のポイント

  • シャトル型/回転棚など段階的自動化から始める

  • 既存建物を改修して自動化に対応させる

  • 補助金(スマート物流対応)活用で初期費用を圧縮

  • ZEB Ready設計によるランニングコスト削減も同時検討

まずは建設計画ありき

自動倉庫の導入は、設備ありきではなく**「建物からの最適化」が成功の鍵**となります。
構造・法規・設備を一体で設計するには、経験豊富なマネジメント体制が不可欠です。

弊社では、用地選定・設計支援・建設費の試算・施工マネジメントまで、中立な立場での建設支援を行っています。
「この土地で建てられるのか?」「建設費の初期試算だけでも知りたい」という段階でも、お気軽にご相談ください。

まとめ

倉庫建設のプロセスでは、各段階での効率的なコスト管理と品質確保が鍵となります。弊社のコンストラクション・マネジメント方式を通じ、コスト削減と高品質な倉庫建設を提供することを目指しています。倉庫建設に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。